2019-01-01から1年間の記事一覧

2019総括

毎度のように年末がやってきてその年の総括を迫られるというわけで、今年はなんだったかというと、あまり動きのない年だったのは確かで、平坦というか、あまりに何事もなく過ぎてしまったというのが正直なところ。ということは、何かに欠けていたのは疑いな…

『ブルームサービス』をプレイ!

ブルームサービス 日本語版 出版社/メーカー: アークライト(Arclight) 発売日: 2018/10/11 メディア: おもちゃ&ホビー この商品を含むブログを見る この作品は、ホウキに乗って薬品を届ける魔女を操りポイントを競うゲーム。『魔女の宅急便』じゃん! と思…

ゲーム『イシュタル:バビロンの庭園』

ホビージャパン様でゲームをプレイしてきた! 発売前のものまでズラリ 今回紹介するのは、新作『イシュタル:バビロンの庭園』。下記リンクからみんなもテストプレイできるので是非。 hobbyjapan.co.jp ゲームは陣取りにワーカープレイスメントの要素が入り…

活動再開

novelup.plus 新作はじめました。軽~い作品です。更新もきまぐれ。

謝罪とおしらせ

ご覧の皆様にはお世話になっております。 申し訳ないことに、この度、私が指導を行っております根岸和哉がノベルアップ+様に対し、SNS上で名誉を毀損するような発言を行ってしまいました。該当ツイートは削除されておりますが、許されないことと思い、ここ…

ここまでのまとめ

ここまでで、ある程度は小説というものについて考えられたかと思います。思弁的であろうとストーリーがなかろうと、主に具体性を持った物語であれば、多くの人が小説と呼んでいるものになるだろうということです。 そして、その具体性こそが我々を感動させる…

具体性がないと……。

s-mizuki.hatenablog.com 「明確なストーリーのない小説」、あるいは「ストーリーの弱い小説」は馴染みは薄いでしょうが、実際、複数あります。カフカなどはストーリーがまだ存在する方で、ベケットの後期などは不条理というより思考をそのまま改行なく書い…

正確にドラマの背景を読み取る

多くの異論はあるでしょうが、小説はやはり基本的にはドラマを語ることに重きをおいています。ごく個人的なことを書くにしても、背後にあるのはキャラクターたちが舞台で躍動するドラマ性です。 ナボコフが文学講義において生徒たちに課題としたのは、ドラマ…

小説の難しさについて

前回からの続きです。s-mizuki.hatenablog.com 「前提知識や前提経験を必要とする小説」に、あまり説明はいらないかもしれません。特に前提経験はすぐにご理解いただけるものと思います。学校生活を送らなかった人に学園物は理解しづらいでしょうし、会社勤…

難しい小説?

前回からの続きになります。 s-mizuki.hatenablog.com 今回からは、小説で自分の「好き」を発見するには、どうしたらいいのか? です。 結論から言ってしまえば、数を読んでみてその中から共通項を発見する、という作業になるわけですが、小説というのも数を…

小説と内面の理解

『ノベルアップ+』という投稿サイトがはじまりました。 こちらで小説を書いております。 作品はこちら。 novelup.plus さて、先日このような日記をアップしましたが……。 s-mizuki.hatenablog.com ここで「作家がライフスタイルをまるごと提供することによっ…

ノベルアップ+にて連載開始!

小説投稿サイト『ノベルアップ+』にて新作小説をはじめました! 楽しいクトゥルフものでございます! TRPG好きな人もシナリオの一部に組み込んだりできる連作短編! 実話怪談や心霊映像ドキュメンタリーのテイストも入っております! 正気度を下げて健康に…

『道化か毒か錬金術2』続報

6月1日発売『道化か毒か錬金術2』! 道化か毒か錬金術2 (HJ文庫) 作者: 水城正太郎 出版社/メーカー: ホビージャパン 発売日: 2019/06/01 メディア: Kindle版 この商品を含むブログを見る 現代で魔術がある世界となっている本作、明かされる特色は「異世界…

道化か毒か錬金術2!

6月1日発売『道化か毒か錬金術2』の紹介です。 道化か毒か錬金術2 (HJ文庫) 作者: 水城正太郎 出版社/メーカー: ホビージャパン 発売日: 2019/06/01 メディア: Kindle版 この商品を含むブログを見る 表紙は今回もお洒落。 さて、前巻のギャグ寄りコメディと…

動員の言葉

ときどき小説の読み方について書いている本ブログ、今回は前々から言っていた「動員の言葉」について書こうかと思っています。 「動員」とは、狭義には「戦争のために人員を組織化すること」を指しますが、現在では「ある方向へ多数の人や物を集めて動かすこ…

グローランサ!

令和もゲームするぞ! ってなわけで、特別に未翻訳のゲームをプレイする機会にめぐまれました。そのゲームは『グローランサ:ザ・ゴッズウォー』! boardgamegeek.com 本作は『クトゥルフ・ウォーズ』のメーカーが作った同じタイプのゲームで、基本は陣取り…

小説サイト乱立時代とこれから

小説投稿のサイトが増え、世間(というか主に運営側)で叫ばれることは「死にかけた出版業界の再生を」や「異世界転生ばかりではない小説の多様性を」等なのですが、それに全面的に賛成している人は少数であろうことは市場が証明しています。たとえ「ユーザ…

好きなことを選んでいるのに孤立してしまうこと

久しぶりの更新になってしまったのは、小説を書いていたからで、まぁ本業といえば本業なのですが、合間にまた文章を書いているのは、不思議な感覚があります。 それはそれとして、ネット配信の興行収入が映画館を抜いたそうで、隔世の感があります。劇場で見…

飛んでイスタンブール(ある世代は必ず言う)

そういえば、割とボードゲームもやるブログなのでした。 というわけで、今回は名作『イスタンブール』。 イスタンブール 日本語版 出版社/メーカー: ホビージャパン(HobbyJAPAN) 発売日: 2014/11/24 メディア: おもちゃ&ホビー この商品を含むブログ (2件) …

小説の読み そのさん

小説が読めたからといって何になるのか? ある程度読める人間に聞けば「それは趣味に過ぎない」という結論が驚くほど速く出てくることでしょう。実際、ここで紹介した小説の読みは、小説が構築する世界を鑑賞するというものですから、それができようとできま…

小説の読み そのに

前回からの続きになります。“教訓読み”ができた上で到達する次の段階の読み方、という話です。 実は、人間は日常会話や、メール等での文章コミュニケーションにおいて、ある程度までなら状況を優先して話を読み取っています。そこにかなりの違和感がない限り…

小説の読み そのいち

先だっての日記が少しヒット数が多かったので、気を良くして続きでも書くかと思い立ったものの、前回の話はいわば終着点みたいなものであり、そこから先はこれからずっと考えていかねばならないことだったと気づいた次第です。 そんなわけで、それより前段階…

小説を読むこと

news.denfaminicogamer.jp 多少突飛な話であるものの、思いついたので軽く書いておくかと思いたちました。 というのも上記記事を読んで、「これが本来の小説の読み方ではないか?」と思ったからなんですよ、これが。 一発で「そうか!」とは理解されないでし…

最近考えていること

新年のご挨拶から一ヶ月が経過した今日このごろです。一月も書いていないと、はてなブログがメールで煽ってくると知りました。いらん機能ですね……。年始は真面目に仕事をしていたばかりかインフルエンザにかかってしまい、更新できなかったという次第です。 …

新年のご挨拶。そして、十分も経たずに分かる水城正太郎

あけましておめでとうございます。本年もよろしく。 特に何事もなく過ごしてしまった旧年、今年の抱負は少し情報発信をできるようにならないといかんよね、というところにしようかと思っております。 ある程度は人間というか人格がコンテンツ化しないと生き…