2019-07-01から1ヶ月間の記事一覧

謝罪とおしらせ

ご覧の皆様にはお世話になっております。 申し訳ないことに、この度、私が指導を行っております根岸和哉がノベルアップ+様に対し、SNS上で名誉を毀損するような発言を行ってしまいました。該当ツイートは削除されておりますが、許されないことと思い、ここ…

ここまでのまとめ

ここまでで、ある程度は小説というものについて考えられたかと思います。思弁的であろうとストーリーがなかろうと、主に具体性を持った物語であれば、多くの人が小説と呼んでいるものになるだろうということです。 そして、その具体性こそが我々を感動させる…

具体性がないと……。

s-mizuki.hatenablog.com 「明確なストーリーのない小説」、あるいは「ストーリーの弱い小説」は馴染みは薄いでしょうが、実際、複数あります。カフカなどはストーリーがまだ存在する方で、ベケットの後期などは不条理というより思考をそのまま改行なく書い…

正確にドラマの背景を読み取る

多くの異論はあるでしょうが、小説はやはり基本的にはドラマを語ることに重きをおいています。ごく個人的なことを書くにしても、背後にあるのはキャラクターたちが舞台で躍動するドラマ性です。 ナボコフが文学講義において生徒たちに課題としたのは、ドラマ…

小説の難しさについて

前回からの続きです。s-mizuki.hatenablog.com 「前提知識や前提経験を必要とする小説」に、あまり説明はいらないかもしれません。特に前提経験はすぐにご理解いただけるものと思います。学校生活を送らなかった人に学園物は理解しづらいでしょうし、会社勤…

難しい小説?

前回からの続きになります。 s-mizuki.hatenablog.com 今回からは、小説で自分の「好き」を発見するには、どうしたらいいのか? です。 結論から言ってしまえば、数を読んでみてその中から共通項を発見する、という作業になるわけですが、小説というのも数を…