最近考えていること

 新年のご挨拶から一ヶ月が経過した今日このごろです。一月も書いていないと、はてなブログがメールで煽ってくると知りました。いらん機能ですね……。年始は真面目に仕事をしていたばかりかインフルエンザにかかってしまい、更新できなかったという次第です。

 さて、最近考えているのは……というか、以前からのもので継続中なのですが「人は人文分野で人類がこれまで考えていなかったようなことを考えうるのか?」という自分には見つかっていないながら、どこかに答えがあるかもしれないわりとバカバカしい感じのことです。

 というのも、情報商材屋の人々が会社を辞めて起業するためのサロンなどといって金を集め、その実、起業と言ってもネットアフェリエイトをやれ、というだけであったり、落合陽一氏が自分の知らない分野について不用意なことを言って、別になんでも知ってる風なポーズをとることだけが上手な人だとわかったりなどが昨年末から立て続けにあり、それ自体は以前からある光景ではあるものの、それに騙される人がいるから成り立っている古来からの商売であることだけは再確認できたという次第で、その騙される心理自体は自分にも結構強くあるな、と思ったということから、上記のような考えを持ったというわけです。

 騙される心理とは「何か新しい情報を知ることで次のステージに行けるのだ」と期待する心だ、と私は分析しています。何か世間の大半の人が知らぬ新情報があり、それを知ることで今まで思っても見なかった方法で稼げる。そう考えているから、サロンに入って金を吸われるわけですし、AIの進化で人類の未来が拓けると信じるからこそ、それに順応することで良き未来がやってくると唱える人を天才だと崇拝する空気が醸成される。そういう心理です。

 だからこそ「本当にみんなが知らない情報はあるのか?」と「情報があるとして何が変わるのか」そして、それ以前に皆が期待してしまっているあること、すなわち「誰も考えつかなかったことを考える超人はいるのか?」が問題になってくるのだと思います。

 自然科学においては、それはもちろんあるとしか言えません。新素材やその加工技術などは確かに新しく生み出され、生活を変えてきました。

 しかし、人文分野についてはどうなのか? 新発見により世界が変わったということは無いように思うのです。すでにあることが記述されることには大きな意義があるとは思いますが。

 というわけで、超人思想を否定する話であるような、そうでないような話でした。