『ダイナマイトナース』旧版

 久々のゲームプレイ日記です。今回のプレイは『ダイナマイトナース』旧版。中古価格が急騰しており、貴重なゲームとなっております。復刻でなく続編のリターンズで2011年作品ですので、本作、そして拡張続編の2はどちらも若者は生まれていないくらいの古さです。

f:id:S_Mizuki:20201124125220j:plain

このサイズのボックスカードゲームが流行った時代があったのだ

 学校に持っていきやすいサイズと萌え絵という言葉はないが概念が育まれつつあった頃の高校生オタクグループに大ヒットした作品です。この頃は女子キャラの属性が言語化されておらず、イラストレーターと少年たちがイラストひとつで煩悩を共有するというオタク総超能力者みたいな状態でした。二次元に飢えてた時代でしたなぁ。

 ゲーム内容は患者カードを相手に押し付け、ナースカードで治療できなかったら病状悪化、死亡者が累積したらゲーム脱落という最初から不謹慎なものとして作られています。時代だねぇ。もちろん当時のものなのでバランスは悪く、最初はまんべんなく全プレイヤーに患者を渡すものの、少しでもミスって他よりも患者が多いプレイヤーに全員が集中攻撃するというプレイにしかなりません。戦略性ナシ!

 しかしながら雰囲気は楽しく、いや、正確には当時のオタクたちには楽しく、現代では不謹慎を笑いにすることへの耐性やらセンスやらが問われる微妙な雰囲気が流れます。でも当時を思い出せる人は童心に帰れるはず。まぁ若手の現代アナログゲーマーにとっては、我々が子供の頃、父親からビー玉やメンコの遊び方を伝授されたような感覚だろうけど!

f:id:S_Mizuki:20201124131302j:plain

そううつ病という現代的でない表記が


 ちなみに写真の「奇跡の生還」にはマンモスラッピーという表記が。文化研究的観点からも漏れてそうな語です。ガチ目なアウトローがなぜかぶっとんだキャラ性でアイドルやってて世間にバレていなかったんだからすげぇ時代だったな。

 というわけでオススメしようにも手に入らないゲームの紹介というか、単なる過去話でした。