コロナ不戦日記

 まぁコロナで世間がえらいことになっているわけですが、個人としての生活は元々が引きこもりなんで変わりなく、この先に世界規模で経済的な影響が起きたら困るなぁ、と不安に思っている程度。できることといったら個人が病気にかからぬよう用心することくらいで、なにより重要な自らの顔面を手で触らないことは励行していたりはするわけです。

 ブログを長いこと書かなかったことに理由はなく、それでもいま日記的なものを書いているのは、内面に変化が少しばかりあったからで、それは戦中に戦争的なものを忌避していた人々の気持ちがわかったような気になったということだったりします。

 コロナにおいては海外首脳がよく戦争に例えているわけで、まぁ政府が主導で国民が一致して目標に向かって動かねばならぬという意味で事実そうなのでしょうが、そういうふうに世間の風潮が向かってしまうと、生来の人嫌いが頭をもたげてくるものなのでしょう。戦争的なものを忌避するというのは、実のところ反戦行為を忌避することも含むわけで、現状でいうならば、普段政治的な話をしない人が「財政出動が不十分だ」とか「政府が強権をきちんとふるうべきだ」などと言い始めることからも遠ざかりたい気分になっているのです。

 目の前の困難を見ないことにしたいという正常性バイアスなるものが働いていることもわかっていますが、わざわざイベントを開いたり参加したり用もないのに人混みに外出したりする気ははなからないわけで、危機感はあるにはあるのですが、どうもなんというか“その気にならない”。

 怖がりたくないし、強く出たくもない、ましてやコロナ大喜利にも乗りたくない。勝ちたくないし、負けたくもない。死にたくないけど生きたくもない。

 まぁ、そんな最近です。