コロナ不戦日記2

 前回の日記後に緊急事態宣言が出され、延長中である現在ですが、個人としての生活は遊びがかなり減ったものの、精神としては以前と変わらぬもので、相変わらず何もしないをしているという状態です。

 世間はよりやかましくなり、知的な人も倒閣を叫ぶわ、差別と反差別の声が大きくなるわと目を背けたくなる惨状が広がっております。元より信頼性においてはいまいちである文系の言論界も、主流意見は「社会資産や人間性を維持するために自粛をやめるべき」と何故だかむしろ保守的で以前からの主張を忘れたかのようなものであり、世間知に寄り添った形である「新しい生活様式を生み出そう」という政府提案とは真っ向から反対するものとなっております。まぁ昔から逆張りが仕事みたいなもんだからそうなるでしょうなぁ、と思いつつ、個人的には自分の行動様式に変化が必要ないため、肩をすくめるだけだという具合。

 とはいえ、厭世観に浸っているわけにもいきません。「こういう機会だから新しい生活様式に適した小説を!」と意気込んでは見たものの、何も言うべきことがなく、ただ時間だけが過ぎていきます。まいったね。新しい生活様式がどんなものかわかっていないからというのが主原因と思えば、我々にできることは新しい生活とやらを作り上げていくことだと思えば、多少はワクワクできるかもしれません。変わりなくても、それはそれで。