その他ボードゲームの2

『タイムボム』

手軽にプレイできる正体隠匿系(人狼みたいなの)ゲーム。タイトルに「タイム」が入っているのは時限爆弾と時空警察の両方の意味があるのだけど、なんで時空警察かは謎。というかこの新版ではイラスト326(ミツルと読むアレ)のため、フレーバーが邪魔過ぎる。プレイしながらイラストの悪口というゲームはどうなのか。「ソロプレイ用の相棒」と銘打ったキャラクターが結構な大判の厚紙ポップで封入されているのだが、「ムカつくから見せるな」と撤去。ボム以前に地雷が発見されたという次第。

 

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ゲームそのものは面白いぞ。

 

プレイの細かい内容は省くが、カジュアルに楽しめるパーティーゲーム。勝敗にも後腐れはない。ただ二回以上プレイすると、セオリーを通り越して「それしかない」やり方が見えてしまう。上級ルールもあるので、その点は製作者もわかっている模様。ただ、ほぼ正体がわかっても最後が二択になるゲーム性は欠点でなく良点。

 

『凶星のデストラップ』

タイトルからしてバカっぽいものの、これはB級映画を意識したもので、英語タイトルは『NOT ALONE』。「不時着した宇宙飛行士たちを地元惑星のエイリアンが体内に同化していく!」というストーリーなのだ。

 

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救難信号が届くまでとエイリアンに同化された度合いが左右からゴールに向かうマーカーで示されるのだ。

 

特色はエイリアン役のプレイヤーが存在すること。一人が悪役で「全員を取り込むぞー!」と頑張るのです。

 

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カード化されている場所を指定して同化!

 

エイリアンと遭難者たちは活動場所をマーカーとカードで指定。もしばっちり出会ってしまったら少しずつ同化されていく。

この少しずつ同化というのが面白いところで、プレイヤーは3が与えられている精神点を削られていくのだ。精神点が減るとカード(移動先)を回収できなくなり、次にどこに行くかがエイリアンにばっちり知られてしまう。なおプレイヤーが死ぬと、カードを回収して精神点も復活。つまり、別のキャラクターになるというシステム。最後まで参加できるので仲間はずれにもならないし、特定のプレイヤーの行動を読みまくるエイリアンというプレイもあり得る。

バランスは当然ながらエイリアン不利。難度を上げてエイリアン有利にするオプションも用意されているが、オススメは勝手にTRPG風にしてしまうプレイスタイル。プレイヤー間の話し合いはエイリアンに筒抜けにしなければならないというルールがあるので、1~2ターン程度は露骨に役割分担をして「まさか俺たちの会話はエイリアンに伝わっているのか……?」とか同化されて「そうか! 宇宙とは……ゲッターとは……」とゲッターロボごっこを始めるなど会話ゲーにするのが楽しいかと。

というか、勝ちを目指すと、会話せずに黙々とカードを置くゲームになるんですねぇ、これが……。そこが欠点といえば欠点なのかと。

人数多めでもなんとかなるところも含めて割とオススメです。

 

凶星のデストラップ 完全日本語版

凶星のデストラップ 完全日本語版