『Seasons/十二季節の魔法使い』をプレイしましたよ!
これはプレイヤーが魔法使いになり、ダイスで手に入る魔法エレメントと魔法カードを駆使して金(クリスタルと呼ばれるもの)を集めていく! というゲーム。すでに名作として名高く、オンラインでも無料で遊べます!
特徴的なのが、ふたつドラフトを行う点。ドラフトというのは、プレイヤー全員がリソース(この場合だと複数のダイス、複数のカード)を共有し、手番のプレイヤーから順番に一個ずつ使用権を選択していく、というルールのこと。
ドラフトを行うと「多くのゲームではランダムで配布されるカード等が平等かつ戦略性を持った配布になる!」という利点があるのです。
本作では魔法カードでデッキを作り、それをダイスで手に入るエレメントによって使用するという構造。そのどちらもドラフトで配られるため、戦力はかなり拮抗します。
カップ内がエレメント。点数表がクリスタル。円形のものはターン数
ルール紹介やプレイセオリーを語っている方は多いので、上記リンク先を参照していただくとして、購入やプレイを検討されている方へ私が売り込みをかけるとすれば、以下の二点がポイントになるでしょうか。
「ボードやダイスの手触りが最高!」
「世界観が楽しいのに真剣勝負!」
いや、ほんとに全体のデザインがいいんですよ。
上部のくぼみにエレメントがぴったりはまるのだ。穴にはダイスを置こう。
ダイスは大きくて重く、振ることが重大なことのように思えてくるし、魔法は普通の世界観ならゲームエンド級の効果ばかり。それでいてプレイは一点を争うガチ勝負になります。このゲームばかりプレイする人がいるのも納得の出来。
私もまだプレイが浅いので、解析とまでは至りませんが、勝つために気にしておくべきことは次の三点になるかと思います。
「カードをすべて記憶しておく」
「相手の妨害が重要」
「勝敗はカードの優位でなくクリスタルの数」
カードの記憶は本作ではそれほど難しくなく、数回プレイすれば覚えられます。相手が何のコンボを狙っているかがわからないとプレイの予定が立てられないというわけです。それができるようになると、全員が予定通りにカードを使い切れるようになります。ここで重要になってくるのが妨害です。他のゲームでは妨害は自滅への道なのですが、本作では妨害がゲームバランスに織り込まれています。相手が望まぬダイスを残し、高コストカードを手札に戻し、クリスタルを奪わなくてはなりません。そして、ボード上の優位やコンボ、低エレメントでのカードプレイを重視したくなりますが、それらもすべてはクリスタルのため。勝利条件はあくまで勝利点。すばやく相手がどうやってクリスタルを生む作戦なのかを見抜き、勝利点で優位に立ちましょう。大逆転が普通にあるゲームです。
そんなわけで、かなりオススメのこのゲーム。ネット上の無料プレイもいいですが、手触りは圧倒的にボード。四人集まれるなら麻雀代わりにも良いですよ!