テラフォーミング・マーズをプレイしました!

 プレイしましたよ噂の『テラフォーミング・マーズ』! いやー、素晴らしいゲームで、すっかり次のプレイをしたくなっております。噂では『テラフォーミング・マーズ』のみをグルグル回しているサークルも存在するらしく、「まだ十一回しかプレイしていないのですが」という素晴らしい言葉を他のブログでも見ることができました。

 

f:id:S_Mizuki:20180918135359j:plain

火星のすがた

 

 私なんぞはまだ未プレイにも等しいですが、集めた情報から攻略のとっかかりを掴むことができましたので、「イマイチ楽しくプレイできないなぁ」と感じている方のために書いておこうかと思います。解説や企業毎の攻略などは検索するといくつも見つかりますので、そちらを御覧ください。

 

f:id:S_Mizuki:20180918135419j:plain

めっさある企業たち

 

 で、これは何をするゲームなのか? が意外と気づきにくいポイント。言い切ってしまえば「ゲーム終了時に勝利点を一番多く持っておく」ゲーム。当たり前じゃないかと思われるでしょうが、さにあらず。この『テラフォーミング・マーズ』、ゲームの終了条件を満たしたターン(世代)で終了するため、どのタイミングで終了させるかはプレイヤーの駆け引き次第なのです! おまけに非公開情報は手持ちのカードのみ。勝利点はカウントしにくいものの全員が知っています! しかもクレジットが保つ限りターンは終了しません! すげぇ熱いですね。

 

f:id:S_Mizuki:20180918135436j:plain

クレジットなどはメッキされたキューブで示されているのだ。

 

 さらにボード上に展開されるTR(テラフォーミングレート)は地球化の貢献度によって上昇するものの、一定以上の貢献はポイントを生み出さない有限なりソースです。プレイヤーは有限なものを奪い合っているわけで、序盤から他社にリードを許してしまうと逆転は難しくなります。

 

f:id:S_Mizuki:20180918135451j:plain

盤面が進んでいくとこうなる。まだ勝手がわからないので、こんなんは過疎すぎるっぽいぞ。

 

 TRが勝利ポイントでもあるシステムは、つまりこのように考えることができます。「何クレジットが1勝利ポイントに換算できるか?」。標準プロジェクトのクレジットを基準にすれば、カードによりプロジェクトと同等の効果を発揮した方が得なのがわかってもらえると思いますが、そうなると悩ましいのが「生産量を増大させるアクション」の存在ですね! 例えば発電量の増大は標準プロジェクトでは11ですが、カードでは6。とはいえ、カード購入に3かかっていますので、得は2クレジットと簡単に計算できますが、考えなければならないのは、「増大した生産量の恩恵を何ターンにわたって受けられるか?」の方なのです。発熱量の増大は初期に実行できれば残り温度のターン数分のTR(1/8)に変換できますが、ゲーム中期であれば別の方法で勝利点を獲得する方に金額を回さないと損をするような数値設定になっています(排熱をクレジットに変換できるヘリオンでも実質損!)。いかにゲーム終了時をコントロールするか? その思惑のスキを突いていかに予想できない勝利点を掠め取っていくか? 本作のシステムはそういう楽しさを産みだしています。

 

f:id:S_Mizuki:20180918135502j:plain

カードが並ぶだけで面白い。

 

 カードは拡張も入れるとめちゃくちゃな量になるのですが、がっつり記憶して奇跡のコンボや「ここしかない!」という使用タイミングを見つけていきましょう。どこまでも潜れるめちゃくちゃ深いゲームですよ! ここまでの重ゲームでは久々の大ヒットではないでしょうか。SF好きにもTCG好きにもソロプレイ好きにもオススメです!

 

f:id:S_Mizuki:20180918135514j:plain

カードはこんくらいの山に! 

 

テラフォーミング・マーズ 完全日本語版

テラフォーミング・マーズ 完全日本語版