はだしのゲン

 “『はだしのゲン』トラウマ説”というのがあって、これは『はだしのゲン』がどういう影響を子供に与えているかについての諸説のことなのだけれども、俺は小学校の大半と中学の半分の間を広島で生活していたことがあり、そんな自分自身にどんな影響があったかについては『東京タブロイド』6巻、冒頭の部分を記憶のみで資料を用いずに書いたということでわかってもらうとして(読んだ人だけしかわからないけれど)、『はだしのゲン』を読んだ広島の小学生が何をしたか、について考えていたところ、思い出したのは、クラスの馬鹿な奴が替え歌を作ったということだけだった。
 これは仮面ライダーの節で「はっだっしーのゲン!」と連呼するだけという単純に馬鹿が作る馬鹿な替え歌だ。どっちにしろ、あの漫画の替え歌がクラス全員に通じた、というのは、それはそれで「広島だなぁ」と思うわけだけれども、まぁ平和教育というのも難しいもんだってことで。