『道化か毒か錬金術』への道。その三(大パニック編)

診断が異常なしだったので、ただの疲れと判断し、まぁ執筆ペースを落とせばなんとかなるだろう。アニメ後に休暇を……と思っていたところ、休んだとたんに問題が発生します。パニック障害の発症です。


もともと腹を下すタイプでしたが、電車でその頻度が上がります。きっかけはその程度でしたが、やがて、というかすぐに耐えられぬ尿意が襲ってくるようになります。しかし、漏らしはしないのがパニック障害たる所以。電車が数駅しか乗れず、バスも同様、ひどいのは趣味の映画も映画館では耐え難いことに。さらに状態が進むと、尿意に加えて息苦しさと冷や汗が出るようになります。最悪なのが車の渋滞で、少しでも進まなくなると「む、無理や……」ということに。このあたりで典型的なパニック障害であることがようやく自覚できました。

 

ここにいたり“病気を盾に周囲に圧をかける”という、それはそれで病状ともいえるムーブを選択します。長い休養と病院通いの開始です。
カウンセリングや怪しめの代替医療をすべて無視し、ほぼ投薬のみでの治療を選択しました。ところが病状はすぐにはおさまらないものですし、良心的な医師の治療は少量の薬からしかはじまりません。体験したことのない新規の奇っ怪な症状がではじめます。


自律神経失調症
いや、ババーン、みたいな雰囲気で言うところじゃなかった。


しかし、私とともに寝た人(残念ながらエロい意味でなく)はみな驚いてくれるのが、布団はおろかマットレスを貫通して床に人形を残すレベルの寝汗! これが数年間続きます。すごいね、人体の保水力。
他には、寝ながら絶叫し壁をぶち抜くパンチを放つ! などもありました。リミット外れてるので、今でも手が無事で良かったです。壁の穴は消えないけれど……。
一方、すぐに薬の効果が出たのは睡眠でした。私は一度寝たら十六時間眠ったあげくに起きてから数時間は小指を左右に動かすことしかしない(比喩や冗談でなく!)生物になっていたのですが、十二時間睡眠ですっきり起きられる身体になりました。
とはいえ、薬は限度いっぱいまで増やしても「まぁ効いてるんじゃない?」くらいの感じでした。これも体質でしょう。


継続中だった『いちばんうしろの大魔王』は十二巻から途切れ、休養しました。その間にも仕事はありますが、それについてはまた次回。多分、土曜は休むかと思います。