令和もゲームするぞ! ってなわけで、特別に未翻訳のゲームをプレイする機会にめぐまれました。そのゲームは『グローランサ:ザ・ゴッズウォー』!
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本作は『クトゥルフ・ウォーズ』のメーカーが作った同じタイプのゲームで、基本は陣取りゲーながら、大型フィギュアとキャラクター性重視のゲーム性がウリとなっています。大型フィギュアがどのくらいでかいかというと……。
世界観は名作TRPG『ルーンクエスト』のグローランサ世界。神話の神々が殴り合います。英雄も神々も地獄だろうが天国だろうが海だろうがフラフラ移動し、死んでもカジュアルに復活します。
ストーリーは神話なので、太陽神がうっかり死んで地獄へ行ってしまい「地獄が明るくなってやってらんねぇ!」と暗黒の勢力が地上に逃げてくるところからスタートです。ですが、神々の敵は暗黒でなく、その隙にどっかからやってきた混沌。混沌の渦が開いたり閉じたりするんで、それを皆でなんとかしようというお話。しかし神話を語り継いできたのは各勢力の信徒たちなので「いや混沌はウチの神だけがなんとかしたんで、他はサボってたよ」と各自主張しているという次第。じゃあ真実はどうだったの? 続きはゲームで! という壮大なプレイフィールが楽しめます。
自分は「月」をプレイ。同じ世界感を持つファンタジーシミュレーション『ドラゴンパス』で「ルナー帝国」だった奴らですな。
特徴は「月の満ち欠け」で最強から最弱まで変化する戦闘力と、他の神々より後発の勢力のため奴隷制などを利用していること。
全員が初プレイだったため、どういうゲームか手探りだったのですが、勢力独自のルールが満載だったため、いわゆる定跡が存在し、全員がそれを外してしまうという感じでした。これは二度プレイすべきゲームという感想で一致。
ちなみにプレイ後に気づいた月の定跡は早いウチに「セデーニャの『月経』能力でセレーネを全部召喚し、月齢を一周させ、4アクション使うものの、セレーネでゲットできる3パワーにより、実質1パワーでルーンを得る」というもの。初回でわかるか、そんなもん!
しかし、実は練られたゲームバランスと、贅沢なコンポーネントでアガること請け合い! ケチをつけるところはほとんどありません。定跡があることも、「上達の余地があるので複数回プレイできる」と考えれば、なんの問題もありません。
難点はふたつ。「ラストの勝敗にカタルシスがない」ことと「高価&日本での入手困難」というところでしょう。プレイに広い場所が必要なのは、まぁ別として……。
拡張を含めると二桁万円くらいいくらしいけど、プレイする機会があったら逃すんじゃない! とだけ今回の記事では書いておこうかと思います。